浅田次郎先生の『大名倒産』をオーディブルで聞きました!
私なりの読書感想文をまとめます。
私の読書感想文には、ネタバレはなく、
しかし読んだ方にはわかるようにまとめてありますので、
未読の方も安心してご覧くださいませ!

大名倒産 上 (文春文庫)

大名倒産 下 (文春文庫)
『大名倒産』読書感想文
先代様の思いつきにゾッとする
財政的に行き詰まり、円満(?)に解決するには倒産するしかない。
それに必要なのは、縁の薄い息子の首だけ。
若い頃、制欲に任せて孕ませた女性を、正妻が怖いからと
側室に迎えずに足軽に下賜しておいて、
首が必要になったら「あいつでいいや」と小四郎を呼び寄せる。
なんと身勝手で、恐ろしく、しかし殿様らしいお振舞いなのかと。
ぞくっとしました。
七福神に詳しくなった
殿様のお国入りの少し前くらいで、貧乏神さんが出てきた時にはびっくりしました。
(主な人物紹介で書いてあったけれど、まさかあんなに主要人物だとは)
寿老人と福禄寿の関係性にクスリと笑ったり、
『日本の神様は1柱だけで、中国とインドの神様ばかり。
そのうち中国とインドばかりが儲かるんじゃないか?』の記述に
ぐぐ・・然り!と納得したり。
あと神様ってやっぱり人間臭いものなのだなとも思いました。
荒巻鮭を食べたくなる
「んなアホな。」と呆れるものの、越中守さまの鮭愛が深くて笑えるし
氏がついに新物の荒巻鮭を口にできた時は私も涎の出るおもいでした。
塩鮭とお味噌汁とお漬物でご飯を食べたくなりました。
こうして書いててもお腹が出る思いです。
こう、グリルで皮をカリッと焼いて食べたい。
コメディとシリアスのバランスが絶妙
コメディ色強めの本作ですが、先代様の冷酷さの描写などのシリアスなシーンとの
バランスが絶妙でした。
どちらが多くても、「やりすぎ」になってしまう。
特に小四郎と育ての親の間垣との鮭の川での再会のシーンや
先代様の最期のシーンのやりとりなどは、そのバランスの良さ故、
ついさっきまで笑っていたのに涙が出ました。
映画の『大名倒産』も面白そう
本当は、映画の『大名倒産』を観たかったのですが、
時間がなくて出掛けられず、オーディブルで聴くことになりました。
ものっすごく面白くて、大満足だったのですが
これは神木隆之介様主演の映画もぜひ観たいー!となりました。
配信かレンタルか始まったら、すぐに観たい作品です!
オーディブルの『大名倒産』はこちらです↓
上下巻で1週間ほどで聴けました。( ´ ▽ ` )
30日間無料体験などもありますので、一度ぜひ〜!落語みたいで面白かったです!
コメント