営繕かるかや怪異譚 その弐 あらすじ・おすすめポイント・感想まとめ

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十二国記、残穢などで知られる小野不由美先生の『営繕かるかや怪異譚』!
ついに文庫本の第二巻が発売されましたね。

この記事ではあらすじ、おすすめポイント、感想についてまとめています。

『営繕かるかや怪異譚 その弐』のあらすじ

今回は6編のストーリーです。

『芙蓉忌』
古い家の隙間から隣家に住む芸妓の日常を覗き見ていると…

『関守』
通りゃんせ、通りゃんせ。
ここはどこの細道か…

記憶の片隅にある、子供の頃の恐ろしい記憶を辿ってみると…

『まつとし聞かば』
飼い猫が死んだことを、息子に言えずにいた父親。
あるとき、「死んだはずの猫と一緒に寝た。今朝にはいなくなっていた。」
と息子が言い出し…

『魂やどりて』
古い長屋を、自分でDIYして暮らしやすくする。
古物を扱う道具屋から、安く買って自分なりに工夫して住んでいたら
あるときから女の声が聞こえるようになって…

『水の声』
自分の家に「何か」いる。
あれはきっと、子供の頃自分のせいで亡くなった同級生なんだよ。
「それ」と自分との距離は、だんだん近づいてきて…

『まさくに』
おばあちゃんが入院し、おばあちゃんの家に住むことになった少年。
ある日、両親の口論から逃げるべく、押し入れで寝ていたら屋根裏の秘密基地を見つけた。
しかし、そこにいたものは…

6編全て、全く違うお話です。
共通するのは、最高に怖くなったところで営繕屋の尾端が出てきてくれること。
怪異を祓うのではなく、営繕することで人へ害が及ぶことを防ぎます。

『営繕かるかや怪異譚 その弐』おすすめポイント

怪異がじと〜っと、本当に怖い

異臭を纏った、ジトッとした何かが、少しずつ近づいてくるような描写が素晴らしいです!
早く…早く!尾端さんが隈田さん出てきてー!と
願ってしまうほどしっかり怖く、ホラー好きなら楽しめます。

各ストーリーの人物像がリアル

6編それぞれの登場人物が、とても「人間らしく」リアルです。
そしてそのリアルさが物語に深みを与えているように思います。

後ろ暗い過去、自分勝手な両親、子供の残酷な嫌悪感など。
特に、DIYする女性は「あー、いる。こんな人、いる、苦手!」
とため息が出るほどリアルです。

作り手の気持ちなどはお構いなしで、自分のセンスに酔っていて
「こんなの、こう使えばいいじゃん!どう?普通は思いつかないでしょ?」
のドヤ感が最高にいけ好かなくてよかったです。(褒めてる)

尾端がくると物語が変わる

物語でキーになるのは、やはり尾端です。
彼が現れるまではただただ恐ろしかった怪異が、時に切なくなったり
ほっこりしたり、別方向に怖くなったりと、それまでとは話が変わります。

今回は、特に『まさくに』でそれが顕著でした。
前半のまさくには、今回で一番恐ろしく、これ、どうなっちゃうの…?と涙目だったのに。
まさか、そうなるなんて!

『営繕かるかや怪異譚 その弐』の感想

今回は、尾端さん営繕自体は控えめでした。
前作では割と大掛かりに営繕し、怪異との共存を実現していましたが、今回は
ちょこっと建物に手を入れたり、点検するだけでした。

でもそれが、逆にプロっぽく見え、失礼ながら
尾端さん、腕を上げたんだな、と感心しました。(何様)

前作では、営繕することで相談者を救う感じだったのが、今回は営繕や
話を聞くことで、今起きている怪異について解説しているようでした。

不思議なもので、怪異はあるのだけれど、理由がわかると
そんなに怖く無くなるのですね。

『まつとし聞かば』では切なくなりましたし、
『まさくに』では大爆笑させていただきました。3巻もぜひお待ちしております!!

(できれば「ある」と噂の十二国記の続編?短編?もお待ちしております…!)

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