宮部みゆき先生の新シリーズ!ずっと気になっていたけれど、
ついに買ってしまいました!

『きたきた捕物帖』のあらすじ
伊達で鯔背な岡っ引、千吉親分の、子分…の見習い…の端くれ、みたいな立ち位置の北一。
岡っ引の子分としてはまだまだで、親分の生業の文庫売りが仕事のメインです。
親分には、小さい時分に拾ってもらいました。
ところが、その親分がふぐにあたって急死してしまいます。
一家は散り散りになりましたが、
北さんはなんとか文庫売りを続けさせてもらえる事になりました。
親分の奥さん、おかみさんの松葉さんとは、それまでほとんど
話したこともありませんでしたが、ある日北さんの忘れ物について
ピタリと言い当てられ、驚いて…!
『きたきた捕物帖』のおすすめポイント
おかみさんの謎のボス感がかっこいい
男前でモテ男だった千吉親分の奥様だけあって、おかみさんは目は閉じているけれど
柳腰の美人さん。
盲目だけれど、一度聞いたことは忘れない記憶力の持ち主でもあります。
頭の回転も早く、北さんは千里眼かと疑うほどの読みの良さ。
加えて、いつも親分から事件の話を聞いていたので
奇妙な事件が起きた時も、あらましが読めているキレモノなのです。
ここ!って時は一張羅に身を包み、バシッとキメちゃうおかみさんがカッコイイ!
もう一人のキタさん
『きたきた捕物帖』のタイトルにもなっている、もう一人のキタさん。
ネタバレになってしまうので、詳しくは書けませんが、
このキタさんがミステリアスで魅力的です。
まだ一巻で、これからシリーズとして続くそうなので、彼の生い立ちなども気になるところです。
ミステリーと人情のマリアージュ
『きたきた捕物帖』は短編のシリーズものです。
捕物帖なので、勝手にサスペンス?と思っていたのですが
読んでみるとちょっとホラーあり、切ない家族の人情噺あり、胸糞悪いゲス男をとっちめる話ありで、
一冊で様々楽しめます!
そのバランスがちょうど良く、事件を通してちょっとずつキタさんが成長するさまもとてもいいです。
『きたきた捕物帖』の感想
面白いしかないです!
いきなり親分死んじゃって、北さんもおかみさんもどうなるのだ!と
ハラハラのスタートでしたが、頼りになるようなならないような、青海さんや
ボス感漂うおかみさんなど、素敵な大人に導かれ、成長する北さんが愛おしいやら頼もしいやら。
文庫や家業は、北さんは独立できるのか?
岡っ引にはなれるのか?
青海さまの若様は今後登場するのか?
もう一人のキタさんの正体は?
などなど、次巻以降楽しみが満載です。
本来小説は文庫派なのですが、楽しみすぎて既刊の単行本を買おうか悩んでおります。
宮部みゆき先生の新シリーズは一冊でいろんなジャンルが楽しめて、本当におすすめです!
ぜひご一読ください〜!
次巻はこちらです!
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