『はてしない物語』読書感想文|オーディブル感想文|読書記録

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気になりつつ、ずっとノータッチだった
『はてしない物語』をオーディブルで聴きました。


はてしない物語 上 (岩波少年文庫)


はてしない物語 下 (岩波少年文庫)

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有名な児童文学ですが、私は本が好きになったのが高校生の時と
遅かったので読む機会がなかったのです。

『はてしない物語』読書感想文

バスチアンと一緒に物語にのめり込む

前半は、バスチアンと一緒に物語に夢中になります。
(本を盗んじゃうのはどうかな?とは思うものの、
きっと本が呼んでいたのでしょうね。)

物語が進むにつれ、「○時の鐘がなった」とあるのですが、
時の流れがどんどん早く感じるのです。

幼心の君にアウリンを授けられ、国を救うための旅に出る
アトレーユに心底同情しつつ、彼の冒険にハラハラ、ドキドキ心踊るのです。

(とにかく、君なんだよね、この国を救うのは。よろしくね!みたいな展開、
自分なら泣いてしまう。何をするかもよくわからんけど、とにかく救えとは。。。)

だんだん緋色の本が怖くなる。

物語が進むと、「ちょっと待って。。これ、呪いの本じゃないか?」
とゾワゾワしてくる。

「その人は、もう自分がそれをしないといけないとわかっている。」
「その人がそれをやってくれるまで、この物語はずっと続く。」

のあたり。バスチアンが名乗りを上げるまで、本がぐるぐると
「けたたましくベルが鳴り、本屋のドアが開いた」から「あの人が名乗り出てくれないと。」
までエンドレス。

『はてしない物語』、早々とタイトル回収か?!と怖くなりました。
子供の頃読んだのなら、ワクワクしたのかしら?

やっぱり呪いの本だと確信してくる。

物語が後半に入ると、バスチアンは読者ではなく
英雄になっているのですが、ファンタージエン国のために
どんっどん自分の記憶が消えていく。

最後には自分の名前すらも思い出せなくなり、
元の世界に戻れないこともある。

こっわ!人間の想像力を吸い取る恐ろしい本に思えるのですが?

大人たちは意外とすんなり信じてくれる。

自分を失うかも、という恐ろしい経験をしながらも、
辛くも現実の世界に戻るバスチアン。

よかった。
本に吸い込まれるのかと思った。

現実の世界に戻ったバスチアンは、父親や
本を盗んでしまった本屋のおじさんにファンタージエンでのことを
話すのだけれど、

びっくりするほどみんな信じてくれる。
私は、子供の頃自分が言ったことを親が全く信じてくれなかったので
ここは本当に羨ましく思った。

信じてくれる大人たちって素敵ね。うん。
大冒険を経験したバスチアンは、もう以前のバスチアンではないし、
冷たい(ように思っていた)父親との関係も、以前とは違う。

そして、本は次に読まれるのを待っている。

みたいな印象の最後でした。
バスチアンは、なんとか乗り切って本から出て来れたけれど
本の中に取り残された沢山の人たちのようになってしまう可能性もあったわけで・・・。

お、恐ろしい本・・・!

子供の頃に読んでいたら、何か違ったのかしら。

有名な児童文学で、小学校の頃仲が良かった
友達も夢中だった『はてしない物語』。

子供の頃、読んでいたら、私もバスチアンのように
勇気のある子供になれていただろうか。

・・・いや、ないな。きっと。
しかし壮大なスケールで面白い物語でした!

オーディブルでは『はてしない物語』は緒方恵美様が朗読してくださってます!
お一人で何役もこなされている素晴らしい朗読を、ぜひお聞きになってみて下さい!

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