([か]8-1)北里大学獣医学部 犬部! (ポプラ文庫)
ある日、趣味の本屋さんチェックでこちらの本を見つけました。
わんこのイラストが可愛いのと、『犬部!』のタイトルがなんだか楽しそうで、気軽に読めそうだなとジャケ買いしました。・v・
しかし!こちらはただの小説ではなく、学生さんによる、動物の保護活動サークルのノンフィクションでした。
読後居ても立っても居られない気持ちになり、想いを記事にしたためました。
北里大学獣医学部 犬部とは
動物の保護活動をしている、学生さんのサークル。
というと、大学のサポートを受けていると思いがちですが、いいえ!違いました!
と、ナイナイ尽くしの厳しい環境で保護活動をされています。
医療費・食費などは部員から集められた部費と寄付でまかない、保護施設がないので部員が自宅で保護動物をケアする…という、過酷さです。
創設者の方は、一人暮らしのアパートで一度に15頭保護したこともあるそうです。
す、すごすぎる…!
バイト代はほぼ、保護活動に消え、講義・テスト・レポートもこなしつつ、と想像すると、頭が下がる思いでした。
(※現在では、大学公認サークルとなり、部員が増えています。部費は定額制で多少金銭的な負担は減ったようです。ただ、本当に「多少」だと思います。ちなみに、名称も「北里しっぽの会」に変更されました。)
創設者の太田快作先生はハナ動物病院の院長先生!
本書のあとがきを読むまで、気付きませんでしが、犬部の創設者の太田快作先生は、ザ・ノンフィクションで登場されたハナ動物病院の院長先生だそうです!
当時放送を見ていて、なんて素晴らしい先生がいるのだろう…!と感動していました。
そして、本書を読み、はからずも先生のルーツを知り、とても納得いたしました。
なるほど…作中の「太田さん」が「ハナちゃんの先生」ですか!
簡単に命を捨てる飼い主さんたち
作中には読んでいて悔しくて、涙が出るほど、簡単に命を捨てる飼い主さんたちが出てきます。
妊娠しちゃったから、いらない。
引っ越すから、いらない。
「いらないって、なんですか。命ですよ?」と叫びたくなります。
でも、ここに出てくる命を捨ててしまう人には、こちらの言葉は通じないような感じです。
根本からの感覚が、全く違う。そんな人達。
そんな人達を、学生さんが歯を食いしばって、頭を下げ、動物を保護してくれている。
大人であっても、それが仕事であっても辛いだろうに、学生さんが!ボランティアで!
私にできることはなんだろう「迷子札の大切さ」
獣医学部生とはいえ、学生さんがこんなにも身を削って活動してくれている。
読後は、「自分にできることはなにか」がぐるぐると頭を回りました。
せっかくブログをやっているのだから、なにか発信しなければ!
しかし、何をやればいいのだろう…。
まずは本書の帯にもあるように、「この本ができるだけ多くの方に届き、無残に散る命が減りますように」との思いを込めて、ここで紹介したいと思いました。
あと、姫さまに迷子札を注文しようと思います。
作中で、迷子になっている子が迷子札がないせいで保護犬になってしまうケースも紹介されていました。(本書あとがきによると、ある施設の保護動物の実に半数は「迷子さん」だそうです)
※マイクロチップはお迎えのときにしています。マイクロチップも大事!
命を預かったら「ゆりかごから墓場まで」
本書に記載がありますが、「命を預かったら、最期までお世話する」が飼い主さんみんなに浸透すればいいなと願います。
コロナ禍で、お家時間が増えて「癒やされたい」からと、動物をお迎えし、お世話の大変さにすぐに手放してしまう…そんなケースが増えているとニュースにもなっていました。
癒やされたいから飼ったのに、大変だからいらない。ということのようです。
頭が沸騰しそうなほど、怒りを覚えるニュースです。同時に、とても情けなく思います。
わんこなど、動物は人間の都合で、生まれてからすぐに親やきょうだいから引き離され、一人ぼっちでお店にやってきます。
やっと家族に迎えてくれたと思ったのに、すぐに捨てられる子の絶望を、痛みを、想像してほしいのです。一度お預かりした大切な命は、ゆりかごから墓場まで、きちんとお世話してほしいです。
どうか、それが当たり前の世の中になりますように。
そうなるように、私も微力ながら寄付やブログでの発信をしていきたいと思います!( ー`дー´)キリッ
■北里しっぽの会のホームページはこちらです。
ぜひ、活動をご覧になってみてください!
■北里大学獣医学部 犬部!は映画化されます。2021年公開予定です。
公式サイトはこちら。
(↑コロナのせいなのか、コンテンツはまだありませんでした。^^;)
最後までご覧下さり、ありがとうございました!
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